「学校における生命倫理教育ネットワーク」第34回勉強会報告

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ダリル メイサー(責任者、筑波大学 助教授)
〒305 つくば市 筑波大学 生物科学系
生命倫理に関する教育研究グループ
ファックス番号:0298-53-6614


日時:2003年10月25日 午後3時〜6時
場所:私立芝学園
内容:「生命倫理教育のための教材開発プロジェクト」をテーマに

<参加者>
石塚健大 私立芝学園
王真生 笹川平和財団
斎藤三男 実践生物教育研究会
白石直樹 墨田川高校
橘 都 国際高校
メイサー・ダリル 筑波大学
メリアン・チェン・ナン 筑波大学

勉強会の流れ
今回は井上先生、田中先生から勉強会に出席できない旨ご連絡がありました。また、事務方の前川が急病のため欠席しました 。今回の勉強会報告は、前川が欠席のため、メイサーからの報告と、ビデオ録画を基に作成されました。笹川平和財団から、王さんが勉強会の視察にいらっしゃいました。
1. 中国からの報告(ビデオ)
 まずメイサー先生から計画の紹介があり、中国での学校訪問の際に録画したビデオの上映から始まりました。この中には中国の教師からのコメントや、遺伝プライバシーについて(チャプター3)と、脳死について(チャプター4)の授業からの引用も含まれました。ビデオへの関心は高いようでした。中国の教育システムに関する質問がありましたが、どのように適用できるのか、疑問の声も上がりました。北京師範大学附属高等学校での授業は選択性でしたが、高校2年生の間では高い関心が寄せられました。
 日本の学生が、受験勉強に必要のない科目を余分に勉強するかどうか、疑問であると言う意見が挙がりました。メイサー先生は、中国での受験競争は日本よりも厳しいものであるが、生徒達は生命倫理のトピックに興味を示した旨を伝えました。中国からの完全レポートは、bioethicseducation@yahoogroups.comのメーリングリストで配布されています。日本では、授業で一切英語を使いたがらない先生もいるかもしれないため、内容に問題はなくとも、言葉の壁があるという点が指摘されました。メイサー先生は日本語の教材をまとめ、準備することに期待すると述べました。

2. 生命倫理教育のための教材開発プロジェクト進行報告
 進行状況を報告するため、パワーポイントを用いてメイサー先生から発表がありました。同様の報告書が、笹川平和財団への中間報告として提出されています。特に活発な活動をしている国々(中国、フィリピン、そして台湾)からの報告が発表されました。
 プロジェクトでは、教師のための補助教材の作成も目的の一つであることが確認されました。これに対してメイサー先生は、どの教材を生徒に対して用いるにしても、教師のための補助教材は必要不可欠であると応えました。2004年3月に準備される本、CD/DVD/ビデオに収録する教材を、広く先生方から募集しています。また、ヨーロッパやアメリカでの授業も含まれると良いのではないかという意見が挙がりました。
 編集された教科書サンプルと、1ページごとの生命倫理が紹介されました。教科書サンプルには仮題がつけられていました。短い教材の方が適切で、生徒達には魅力的ではないかという意見が寄せられました。生徒の学力には幅があるため、選択の多様性があるのは便利であるという意見も寄せられました。ただ、評価は難しくなるかもしれません。また、中学か高校かで違ってくるかもしれません。さらに、生徒達は自分達の人生に本当に関連しているのか疑問に思い、受動的な態度を取るかもしれません。トピックは興味深いものの、自分達の生活にどう関係しているかを知る必要があるでしょう。

3. エイズに関する模擬授業
 以下に示す評価シートは模擬授業に続き、17:15に例として発表されました。模擬授業では、メイサー先生がHIVのチャプターを読み、次いでナンさんが質問を英語と日本語で読みました。
Q1. どのような時に病院へ行きますか?一人で行きますか?病院へ行ったときどんな気がしましたか?病気になった時、どんな気がしましたか?
Q2. HIVの感染経路を3つ挙げてください。
Q3. どうして人は病気になると思いますか?誰かのせいにすることができますか?病気にならないようにすることができますか?
Q4. HIVに感染している人がどのように差別されるか考えてみてください。そのような差別について聞いたことがありますか?
授業を実施した期間にあった学校行事、授業で使用された資料(コピーを添付)は?
 メンバーは長いバージョン(チャプター15)も参考にすることができた。この試みは模擬授業を通じてどのようにチャプターが使われているか、また、どのように使えるかを示したものである。
次の授業に向けて改善すべき点は?
 教師の援助を必要とする。

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