生命倫理教育のための教材開発プロジェクト


コーディネーター

ダリル・メイサー:ユウバイオス倫理研究会代表、筑波大学生物科学系助教授
〒305-8691筑波学園郵便局私書箱125
Tel:029-853-4662 Fax:029-853-6614
Email < asianbioethics@yahoo.co.nz >.

生命倫理の教材開発プロジェクトホームページ </A>(In English)

ユウバイオス倫理研究会ホームページ

textbook project list serve

Bioethics for students list serve (all welcome)

Bioethics for Informed Citizens Across Cultures (textbook)

English MS Word file - Download selected pre-publication abstracts and discussion from Macer, DRJ., ed., Challenges for Bioethics in Asia (Eubios Ethics Institute, 2004): Bioethics Education section

Japanese MS Word file - Download selected abstracts and papers from TRT9/ABC5 Conference on Education

List of papers in bioethics education section and links to powerpoint files on trials in bioethics education project.

Bioethics Education Project Chapter List(in English)


プロジェクトの背景

 近代のバイオテクノロジーによってもたらされる倫理的問題の多くが、より広く社会の様々な場面で論議されるようになって来ました。クローン羊ドリーの誕生などによって、生命科学の問題に対する関心は広がり、世界的な話題を集めました。全ての年代で、科学技術やその産物をどう利用するかの、倫理的判断や選択をする必要性に迫られています。

オーストラリア、インド、日本、ニュージーランド、シンガポールの5カ国において、生命倫理教育調査を行ったところ、全ての国々において生命倫理を教えるために適切な教材が乏しいという意見が挙げられました。一般の人々が抱く不安や関心の多くは、科学に対する知識不足や、利益とリスクのバランスを取れない点に起因すると思われます。また、それぞれの文化において科学をどこまで容認するのか、社会がどのように変わって行っているのか、大きな関心を集めています。バイオテクノロジーのもたらす倫理的、また、社会的問題を取り上げる上で、教育は不可欠であり、より論理的な判断や議論をひきだせると考えられます。

生命倫理の問題をインタラクティブに議論することによって、異なる人々の意見を交換し、新しい観点がさらに議論を活発化させることは言うまでもありません。このプロジェクトでは、様々な人の持つ意見の相違点を明らかにしていくだけでなく、個人や社会にとってより良い選択をする手助けになれば良いと願っています。

学校教育現場は、これからの社会を担っていく若い世代が現代の生命倫理問題に触れる格好の場であるだけでなく、お互いの意見を聞き、議論することによって理解を深め、選択肢を認識することの出来る場であると思います。正確で、かつバランスの取れた情報をどのように提示し、また、どのように教えることで、生徒たちが自らの問題として考え、判断していくことが出来るのでしょうか。生命倫理教育は日本だけでなく、世界的にもまだ新しく未開発な分野であるため、評価の基準や教育内容の取捨選択が追求されていないという実情があります。より効果的で、使いやすい教材を無料で提供したいという趣旨の基に、本プロジェクトは始動しました。

現在作成中の教材は、英語の授業での使用をまずターゲットにしています。過去に行ったアンケート調査の結果から、社会科や理科の分野では、すでにカリキュラムがみっちり詰まっているため、新しい内容を組み込むことが難しいと言う意見がでていました。その点、英語科の授業では、文法や単語などに考慮すれば、例文として生命倫理にまつわるトピックが取り上げやすいのではないかという提案があったのです。さらに、現在使用されている教科書にも、環境問題や安楽死など、生命倫理に関わる内容が含まれていることから、更なるトピックを導入しやすいのではないかと考えました。また、国際プロジェクトとして比較を行う際に共通の言語として用いることが出来る点も強みです。

需要があれば日本語版の教材を準備することも考慮に入れています。


プロジェクト概要

目的

 このプロジェクトでは、高校や大学の授業で生命倫理問題について授業を行う際の教材の開発を最終的な産物として掲げ、広範なトピックの中から実際に授業を行う先生方が教えやすいものを選択してもらえるよう、なるべく多くの事例について取り上げていこうと考えています。この教科書は英語の教科書としての使用をターゲットとしていますが、生命倫理という分野の性質上、特定の科目、または特定のカリキュラムの枠にとどまることなく、参考にしてもらえると思います。

本プロジェクトでは、見本としてお送り致しました教材を、実際に授業で試していただける先生(学校)を募っております。教材「Bioethics for Informed Citizens across Cultures」の中からトピックを選んでいただき、実際に授業を行っていただいた後で、教材149p、150pに綴じ込みのフィードバック(意見、感想)用紙に、ご返答いただきたいと思っております。

この教科書は、英語で書かれていますが、英語、理科、倫理、社会等の教科書として使用していただくことが可能です。過去に行ったアンケート調査の結果から、社会科や理科の分野では、すでにカリキュラムがみっちり詰まっているため、新しい内容を組み込むことが難しいという意見も出ていました。その点、英語科の授業では、文法や単語などに考慮すれば、例文として生命倫理にまつわるトピックが取り上げやすいのではないかという提案があったのです。さらに、現在使用されている教科書にも、環境問題や安楽死など、生命倫理に関わる内容が含まれていることから、更なるトピックを導入しやすいのではないかと考えました。また、本プロジェクトは、日本国内だけでなく、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、中国、台湾、フィリピン、マレーシア、インド、ネパール、メキシコ、南アフリカ、ポーランドでも同時に行っているため、国際プロジェクトとして比較を行う際に、共通の言語として用いることが出来るという利点もあります。しかし、生命倫理という分野の性質上、特定の科目、または特定のカリキュラムの枠にとどまることなく、参考にしていただけると思います。実際に、教材の準備段階では、社会科、理科等の授業で試行されました。部分的には日本語訳もありますので、同封致します。


実施方法及び場所

 現段階で協力を申し出てくれた代表者のいる中国、インド、フィリピン、台湾、ニュージーランド、オーストラリアに、支部会を設けました。日本と同様に、学校において教科書を試行してくれる先生たちに実際に授業を実践してもらい、授業内容をカセットテープ等に録音し、記録します。また、生徒たちによるレポートなどの提出物を基に、第二版に向けての改善策を模索します。

成果物

 生命倫理教育のための教科書。第一版は1年後に3000部発行します。2年後にはモデル教科書として第二版をインターネット上で自由に閲覧できるようにします。ハードコピーを作成するための出版社も検討します。研究の結果に合わせて、教育機関などに対して、生命倫理教育をより広く導入するための提案をしていく予定です。

参加募集内容

 上記のとおり、本プロジェクトでは教材を実際に授業で試していただける先生(学校)を大募集中です。教材の中から好きなトピックを選んでいただき、実際に授業を行っていただいた後で、簡単な評価用紙に返答いただきたいと思っております。製本前のすべての印刷物は、無料で送付いたします。郵送や通信にかかる料金などにつきましても、ユウバイオス倫理研究会のほうでご支援いたします。

参加者へのガイドライン

 このガイドラインは、実際の授業の模様、生徒達の反応や先生達の声をなるべく多く吸収することで、より良い教材作りを行うために必要と思われる点をまとめたものです。このガイドラインの通りに実践、報告することを強制するものではありませんが、プロジェクトの発展と改善のためにもご協力いただければ幸いです。

授業を行う先生のガイドライン

1. どの授業で、どれだけの時間数、教科書のどの章を使用するかを選択する。

2. 使用する章が決まった段階で、必要部数をコーディネーターまで請求する。白黒コピーで対応する場合は、各校でコピーしてもらうことも可。

3. 評価ガイドラインを基に、プロジェクトの参考になるような情報をコーディネーターまでフィードバックする。授業の記録(カセットテープ、MD、ビデオテープ等)、生徒の提出物など、可能な限りでよいので、コーディネーターまで報告する。

4. 授業を行う先生方には、実際の授業に集中してもらえるよう、授業参観という形で、出来る限りオブザーバーを派遣する。授業参観が可能であるか、可能な場合は、その日時などをコーディネーターまで報告する。

5. 2004年に印刷するハードコピーを受け取りたいか、また何部欲しいか、簡単な予定と一緒に報告する。

6. 同時期に異なる国々で授業を実施する予定なので、興味があれば海外の高校との交流も可能である。希望する場合は、どのような形で(手紙、eメール、Fax等)交流したいかをコーディネーターまで報告する。

オブザーバーのガイドライン

1. 参加校の先生方とコンタクトを取り、授業参観の日程を決める。

2. 評価ガイドラインを基に、授業参観レポートをまとめ、コーディネーターへ報告する。

3. 有益と思われる資料、授業で使用された資料、授業記録などをまとめ、コーディネーターへ報告する。

評価ガイドライン

 参加者ガイドライン同様、このガイドラインは教材の内容や授業での有効性、生徒達の反応や先生達の意見を集め、より効果的で適切な教材作りに反映されます。ここに記された評価以外の方法や、各校ですでに取り入れられている規定のフォーマットがある場合は、そちらもお教えいただけると幸いです。

 全ての用紙に関して、実際に授業を行った先生か、オブザーバー、できれば両者に記入していただけると幸いです。

内容
チェックリストの説明
授業評価チェックリスト
授業メモの説明
授業メモ1 授業進行表
授業メモ2 発言表

チェックリストの説明

 それぞれの項目に関して、次のことを念頭に矢印スケールの当てはまる部分に○をつけてください。判断が難しい場合があると思いますが、授業参観メモや授業で使用された資料等によって補ってください。

生徒の観点

集中度:その授業の課題に生徒達が集中している程度

主体的発言率:各生徒なりの個性的、主体的な発言数

参加度:授業の過程に参加している生徒の割合

理解度:授業の内容や過程についての生徒の理解の程度

教師の観点

教師の制御:教師のひっぱりや抑えの強さ

教師の対応力:軌道修正やついていけない生徒への対処

教材の観点

関心度:教材の内容に対する関心の程度

内容の難易度:ついていけない生徒が多いか、内容に関する質問が多いか

質問の難易度:アクティビティや質問の聞き方が難しいか、答えにつまっていないか

授業評価チェックリスト

(Copies will be sent by fax or mail) Email < asianbioethics@yahoo.co.nz >.

学校名:
授業名/科目名:
教師名:
参観者名:
参観日時:
生徒数:(男子    名 女子    名)
授業言語:
授業時間:  分
使用した章:


(評価項目) 高 。。。中 。。。低
生徒 集中度 (高 。。。中 。。。低)

主体的発言  (高 。。。中 。。。低)

生徒の発言数                            回

参加度 (高 。。。中 。。。低)

理解度 (高 。。。中 。。。低)


教師 教師の制御 (高 。。。中 。。。低)

教師の対応力 (高 。。。中 。。。低)


教材 関心度 (高 。。。中 。。。低)

内容の難易度 (高 。。。中 。。。低)

教材の内容に関する質問 (高 。。。中 。。。低)

                           回

質問の難易度 (高 。。。中 。。。低)


授業を実施した期間にあった学校行事、授業で使用された資料(コピーを添付)は?

次の授業に向けて改善すべき点は?


授業メモの説明

授業参観メモ1授業進行表

 授業の進行具合を明記してください。例:導入(10分)教材の音読(15分)。また、授業中にどんなことを感じたか、興味深かった点、教師が重点的に行った内容なども、自由に書き込んでください。

 この表は60分授業になっていますが、授業時間に応じて、調整を行ってください。

 また、生徒の提出物、授業で使用された補足資料は全てコピーを取る等して、記録として提出してください。

授業参観メモ2 発言表

 教師―生徒、または、生徒―生徒間の発言のやり取りを明記してください。どの質問に対して、どのような反応があったかなどが分かりやすく記されているとなお良いです。

 また、教室がどのような配置になっていたかも明記してください。黒板に対して座席がどのように配置されていたか、窓やドアの位置なども図示してください。


授業メモ1 授業進行表

(Copies will be sent by fax or mail) Email < minpu76@yahoo.co.jp >.

授業開始

10

20

30

40

50


授業メモ2 発言表

発言者: 教師/生徒(男子 ・ 女子)

発言者: 教師/生徒(男子 ・ 女子)

発言者: 教師/生徒(男子 ・ 女子)

発言者: 教師/生徒(男子 ・ 女子)

発言者: 教師/生徒(男子 ・ 女子)

発言者: 教師/生徒(男子 ・ 女子)

発言者: 教師/生徒(男子 ・ 女子)

発言者: 教師/生徒(男子 ・ 女子)

発言者: 教師/生徒(男子 ・ 女子)


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Prof. Darryl Macer
Institute of Biological Sciences
University of Tsukuba
Tsukuba Science City 305-8572, JAPAN
Fax: Int+81-298-53-6614
Email: asianbioethics@yahoo.co.nz

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